もう捨てるしかないと業者にお金を払って遺品整理をしている方も多くいらっしゃるでしょうが、実は意外なものに値が付くこともあります。自身の経験ではありますが、納棺師が遺体を綺麗にしてくれた後に、そっと手渡してくれたものが金歯でした。勝手に取るなんてと一瞬は驚きましたが、買取店へもっていくと純度の高い金歯を指していたこともあり、1本で5万円にもなりました。
このように意外なものに値がつくことがあるので、不要なものを処分するマイナスな気持ちではなく、ちょっとしたお金になるかもしれないという気分で、遺品整理をしてはどうでしょうか?今回は遺品を整理する際の業者や、実は値が付く物を調べてみました!
遺品整理の依頼先
遺品を整理する際に依頼したいのは、廃品回収業者ではなく、遺品整理業者に依頼しましょう。廃品回収業者に依頼してしまうと、知識の浅さからほとんどのものに値が付きません。しかし遺品整理業者であれば、思わぬものに値が付くことを教えてくれます。また、遺品整理士の資格を持つ業者の中から選ぶことも重要です。
値が付きやすい遺品
貴金属
冒頭でお話しした金歯のように金やプラチナなどの貴金属や着物には値が付きやすく、しかも高額になるケースが多くあります。アクセサリーはもちろんですが、遺品で多いのは金縁めがねで、純度にもよりますが殆どが20グラム以上のものとなり10万円以上になることも。続いては仏像です。仏具を売るのは気が引けると思いますが、お寺へ持ち込みまず魂抜きをしてからなら悪い行いではありません。仏具は相続税がかからず、税金対策として購入するのが流行った時期があり、お鈴は銀製品や金製であることがあります。経年劣化で素人ではそれとはわからないこともあるので、処分の前にまずは買取店舗へ依頼してみましょう。
着物
とにかくプロへ持ち込みして貰いたいのが着物です。着物を売る際にはまとめていくらといったように1点1点の価格を提示しない業者ではなく、それぞれの価格を表示してくれる丁寧な業者へ依頼してください。友禅や大島紬などであれば10万円を超すことも珍しくありません。しかし着物は保存状態が悪いと値が付かないことも。必ず2、3社へ見積もりして貰いましょう。
コレクター品
意外なものにもコレクターがいるもので、特に60年代から70年代のおもちゃ、切手、古銭、鉄道模型は人気があります。古銭は洗ってしまうと価値が下がりますので、どんなに汚れた状態でもそのまま持ち込みましょう。「新1円銀貨」や「東京オリンピック記念1000円銀貨」などは、プレミア価格で取引されています。様々なコレクター品の中でも、意外な値を付けるのが勲章です。「日華事変の際の勲章」などは数も多く出回っているので、1000円程度と大した価格にはなりませんが、「勲一等瑞宝章」のような非常に珍しいものになると、50万円以上の値を付けます。
洋酒
殆どの人が処分してしまいがちなのが洋酒。1本あたりは1000円、2000円程度ですが、お酒をたしなむ人であれば、まとまった数を所持していることが多いので、結構な額になります。1本でも高値を付けるのは「ルイ13世」です。ルイ13世の瓶はハイブランドのバカラ製なので、空瓶であっても捨てずに業者へ持ち込みましょう。

ブランド専門買取店に従事した経験と知識から、ブランド品の有意義な情報をお届けします。