オマージュバッグがオリジナルのブランド価値を作った
こんにちは。
「レディメイド」というブランドをご存知でしょうか?
「READYMADE」はデザイナー細川雄太によって生み出された、
言わばブランド品という物、バッグの持つ権威や伝統、ステータスなどに痛烈な皮肉を込め、
それをアイデンティティーとするミリタリーアイテムを得意としています。
ですがブランド側はミリタリーアイテムを否定し、ヴィンテージアイテムを100パターン以上に解体し、再構築することで
新しいリメイク作品を生み出します。
注目すべきそのデザインは、超有名ブランドの大人気デザインに酷似するものばかり。
所謂オマージュブランドは元々のブランドからも敬遠され、
「レディメイド」も例外ではなく、いくつかのデザインをやめる様に、元々のブランドからも通達があったようです。
ブランドイメージというものは積み重ねた歴史、多大な広告費などにもよる企業努力からキープされ、
その作り上げたデザインを言わば真似されてしまうのであれば、止めさせるのも無理はありません。
しかし、「レディメイド」はそこから完全にオリジナルとしてのブランドイメージと圧倒的な人気により、
独自の道を突き進んでおります。
世界中のセレブがインスタグラムなどのSNSにそのバッグを載せるなどし、
近年ではついに、日本のデザイナーのレジェンドでもある「ヨウジヤマモト」とコラボレーションした作品までも作り上げ、
ブランドとしての進化を加速させてきました。
では、そんな人気を加速し続ける「レディメイド」の商品としての魅力は、どんなものがあるのでしょうか。
既存のデザインを男臭く、よりハードに落とし込む。
「レディメイド」の多くの魅力の一つとして、独創的なまでに昇華した、そのデザインの男臭さは避けられないでしょう。
元々のデザインは、どれも女性向きの物であったり、そのイメージが定着しているものが多いですが、
「レディメイド」のデザインはそれすら完全に覆し、圧倒的な世界観で唯一無二の作品に仕上げます。
ハードなアーミーテントの生地を使用したミリタリー素材、また男性向けのサイズ感やその男臭さが
「レディメイド」のブランドイメージにもマッチし、洗練された作品へと生まれ変わっています。
日本での販売店は非常に限られていて、ブランド側のこだわりも強く、
なかなかその商品を取り扱うことも困難との事です。
よって、その限定的なマーケティング手法は希少性という点でもブランド価値をさらに高め、
中古市場の価格も非常に高騰しております。
なかなかお目にかかることはできないかもしれませんが、
もし「レディメイド」の作品とも言える商品に出会えた時には、
ぜひご覧になって、その魅力を堪能してみてください。