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大注目の買取アプリの不安と期待されるサービス

投稿日:2017年10月1日 更新日:

大注目の買取アプリの不安と期待されるサービス

こんにちは。

スマートフォンの進化により様々な便利なアプリが増えていますが、

中古ブランド業界もそんな現代の流れについていかないわけにはいきません。

現在のあらゆるサービスはスマートフォンに対応できることが重要とされ、

その背景にはユーザーがパソコンよりもスマートフォンを使用している時間が多くなっているという点があり、

ホームページからECサイトもアプリの対応が主流になっていて、

例えばメルカリなどのフリマアプリもほとんどのユーザーがスマホを使っていることでしょう。

また中古買取のブランド品の会社では買取査定アプリを作っている会社も増えてきました。

買取査定アプリは買取金額を調べる流れとして、

①売りたい商品を写真で撮る。

②ブランドやデザイン(バッグではショルダーやハンドタイプなど)の商品詳細、状態の設定。

③買取査定アプリの運営側が写真や情報から大体の査定金額を決定。

ユーザーは以上の流れを経て大体の査定金額を知ることができます。

そしていざ買取したい際には直接店頭に商品を持っていくか、

宅配買取などのサービスで商品を送り、鑑定士は商品を直接見ることが前提で正しい買取金額を決めます。

あくまでも買取査定アプリは大体の買取金額がわかる目安として利用され、

正確な買取金額は細かい商品の状態を見ないと決定することができませんので、

繰り返しますが、いざ買取をするときには現物の商品を確認するということは避けられません。

しかし最近話題になった新しい買取査定アプリで、

商品の写真を撮り、商品の詳細を入力するだけで

商品を買取業者に渡す前に買取金額を貰えるという、驚愕のアプリがローンチされています。

商品を直接見ないで行う買取アプリ

商品を直接見ないで買取を成立させる。

これは買取を行う鑑定士でしたらそれがいかに難しく、不安が大きいものかがわかります。

この買取アプリの流れとしては、通常の買取査定アプリ、宅配買取と似てはいますが、

そのシステムには大きな違いがあります。

流れとしては、

①ユーザーは売りたい商品を写真で撮る。

②ブランドやデザイン(バッグでもショルダーやハンドタイプなど)の商品詳細、状態の設定。

③アプリで即座に買取金額が決定。

④ユーザーは金額に納得すれば買取を成立とし、買取金額が指定された銀行口座に振り込まれる。

⑤買取商品を運営住所に送り、運営業者が商品の確認をして終了。

通常の宅配買取と異なる点は、

・商品を見ないで査定、買取金額の決定。

・商品の受け取り、確認前に買取料金の支払。

通常の鑑定からすれば、商品を見ないで行う査定はありえません。

もう少し詳しく、この査定方法について考えてみましょう。

商品の値段を決定する重要な要素

商品の買取金額を決定する重要な要素として、大まかに以下のものが考えられます。

・ブランド

・製造年代

・デザイン

・商品の状態

・真贋

大まかに分けましたが、これは非常に重要な買取基準の要素であり、

それぞれ細かく分解して考えなければいけない点が多々あります。

【ブランド】

ブランドの中にも細かく分けられているものもあります。

デザインの要素にも近いですが、

例えばプラダとプラダスポーツ。

基本的にはプラダスポーツの方が価格帯が低めのものが多く、

高額のバッグになればプラダが多いでしょう。

買取の基本的な要素として、まずブランドが何であるかは必要です。

【製造年代】

最終的に買取値段を決めるのは商品の状態なので、

ブランドやデザインによって製造年代はさほど重要でない場合もございますが、

例えばルイヴィトンの同じ商品、同じ新品の状態であっても、

年代が2年古いものになれば新品として認められず、

あくまでも未使用品という扱いになり、

新品と未使用品では金額も異なる事があります。

シャネルやエルメス、ルイヴィトンや高額の時計なども製造年代が記され、

それは真贋を見極める要素になることもあり、

例えば10年前の製造年代が記されているが、

デザインや、色で存在しなかったはずものなどは、

真贋的にグレーだと疑わなくてはなりません。

ロレックスなどでは古い製造年代(シリアルナンバー)のもので

希少性が高いものなども存在し、

そういったものは同じ時計でも製造年代が違うだけで相場が高くなります。

【デザイン】

商品の買取金額を決定する要素として、特に重要なものがデザインです。

例えばショルダーバッグ一つとってみても、非常に細かな違いがあるでしょう。

ショルダーの長さ、バッグの大きさ、2WAYタイプのデザインや素材など。

シャネルのチェーンショルダーのデザインで例に挙げると、

・ラムスキンなのかキャビアスキンなのか

・1枚フラップか2枚フラップ

・ココマークが入っているのか

・金具の有無や色 など。

例を挙げればキリがありませんが、ショルダーバッグ一つとっても

デザインによってその金額には非常に大きな差があります。

他にはプレミア価格がついているものなどは、

ベーシックなデザインと比べても微妙な違いで値段が高くなってきます。

例えばバレンシアガの大人気シリーズネイビーカババッグ。

初期に販売されていたものはキャンバスタイプのトートバッグでしたが、

モデルやセレブの愛用者が多かったこともあり、

通常の相場の流れとは異なるプレミア価格がついていました。

それこそ同じような状態とデザインをしていても、

何万円も相場が違うことなんていうものはザラにあります。

長い間支持され続けるブランドは発表しているデザインも無数にあり、

僅かな違いのデザインも多いでしょう。

その僅かな違いが相場に大きな影響を与えるので、デザインの要素は買取査定をする上で

大部分を占めていると言っても過言ではありません。

【商品の状態】

最終的に査定金額を決める要素は商品の状態です。

数ミリの傷やスレでも大きく金額が異なる場合もありますし、

その劣化が起こっている場所によっても金額も異なります。

例えば商品の目立つ場所、バッグの正面にあるものと、

バッグの見えない部分、バッグの中にある劣化では

使用するにあたって目立たなければ気にならないという見方をされる方も多くいますので、

同じ劣化でも査定金額は異なります。

そして商品の状態を正確に見ることはプロでも難しい事で、

ある程度の経験、商品知識がないとその劣化に気付けないものです。

経験のない方の商品状態の見方では、

正しい商品状態を見極める事ができないのは当たり前のことなのです。

よって、正しい買取金額はプロの目によって見なければ決定することは不可能なのです。

即金の買取アプリで起こった査定金額の曖昧さ

即金買取が注目された新しいアプリのサービス。

以上の商品の値段を決定する重要な要素が不十分なシステムと、

商品を見ないで行う査定、入金を行うサービスではいくつかの穴がありました。

まず、この買取アプリの特徴としていくつかのポイントを挙げます。

・商品写真は査定に影響していない。

・商品の状態の設定は大雑把。

・商品詳細の設定も大雑把。

・最高査定金額は20000円まで。

まず、買取における重要な要素としてデザインは非常に細かい基準があることは説明しましたが、

このアプリでは査定時に商品の画像自体を参考にしていません。

どういう事を意味するかというと、

査定金額を決めているのはブランド、大まかなデザインタイプ、大まかな商品の状態のみです。

あくまでも商品画像は買取が成立し、商品引取りの際の確認のみにすぎません。

次に商品の状態の設定ですが、6段階という非常に大雑把なもの。(現在は3段階に減少)

商品の状態を正確に見極める事はプロでなければ非常に難しいものなので、

このような大まかな設定だということが予想されます。

商品詳細の選択はハンドバッグかショルダーバッグかなどの、

非常に大雑把なもので素材や大きさ、細かい商品タイプは入力いたしません。

(現在は素材の選択、大きさを2通りから選択)

そして1つの商品で買取できる最高金額は20000円です。

つまり通常の買取査定金額なら1000000円のものでも、

査定金額は20000円となりますので、比較的少額のものに対応することを目的としたアプリと言えます。

以上の点から、

相場に対する査定金額の不正確さが露呈してしまいました。

しかし買取依頼をするユーザーからすればそれは必ずしも悪いことではありません。

せどりアプリとしての使われ方と査定システムの改善

査定金額で相場的には非常に安くなってしまうものもあれば、

相場よりはるかに高額査定になるものもあり、ユーザーに与えるインパクトは大きいものでした。

例えばグッチのバッグを挙げると、

状態の綺麗なものでも古いデザインで査定金額が1000円ほどになってしまうもの、

同じ形でも素材の差で10000円、20000円と差が出たり、

新しいデザインで100000円の相場のものなど、それは非常に多様なものではありますが、

初期のこの買取アプリではブランド、状態、大まかなデザインタイプが同じであれば、

全て同じ査定金額になります。

つまり、本来は100000円ほどの相場のものが10000円になってしまったり、

1000円に満たないような相場の古いデザインのものも10000円になることもあったのです。

こういった査定の不安定さから、安い金額のものをこのアプリで高く売るというせどりをする層が一定数存在し、

一時期、アプリのサービスが止まってしまう時がありました。

基本的には買取したものは買取金額より高く売らなければその事業は成り立たないので、

赤字になってしまう在庫がどんどん増えてしまうとストップせざるを得ません。

そして今では買取査定金額やシステムをアップデートし続け、

アプリのローンチから約1か月ほど運営されています。

しかしユーザーにとっては即金、スマホで気軽に買取に出せる点は非常に魅力的で、

ここでは細かいシステムの説明を省きましたが、

このアプリでは運営側も継続するための利益の出せる仕組みがあります。

アプリの新しさとシステムからローンチ前から非常に注目されたサービスで、

様々な専門家の意見があり期待も大きく、

それに応えるように運営サイドのシステムの改善がされています。

今後さらにユーザーからも使いやすく、

運営企業の利益も安定して出るようになれば、

まだまだ画期的なサービスとして注目され続けていくでしょう。

 

 

 

 

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