相場が下がりやすいアパレル買取事情
こんにちは。
中古買取の中で、なかなかお客様からご納得いただきづらいもの、
お値段が付けづらいものというものがあります。
どういったものかというと、
お客様からすれば購入時の定価に対して、中古買取の価格時に落差を感じてしまうもので、
それはアパレル商品にも多く見られます。
アパレル商品は定価に対して中古買取の価格が安くなりやすいものでありますが、
理由の一つとして、アパレルは新商品が出てくるのが早いという点があります。
アパレルは毎年どんどん新しい商品が出続け、さらに流行の移り変わりが激しく、
発売されてから1年後には古いデザインとなってしまうこともあり、
非常に販売しづらくなってしまう時があります。
基本的に販売しづらくなるということは買取価格も安くなり、
つまり中古市場の相場と同様に、買取価格の相場も下がるということです。
また洋服などはバッグなどと比べると直接肌に身に着けるものですので、
シミなどの劣化も起こりやすいという点もあり、
それもお値段が下がりやすい要因となります。
しかし、中には圧倒的なプレミア価格が付いて、ずっとお値段が下がらないものもあり、
例えばシュプリームのボックスロゴTシャツや、パーカーはシュプリームの人気を非常によく表している人気商品で、
中古相場も高騰し続けています。
またそのようなプレミア価格の高騰を見越して、転売を目的としてその商品を購入する方もいます。
あえて中古価格を高騰させるマーケティング
最近だと、「シュプリーム×ルイヴィトン」のビッグコラボレーションの商品は、
プレミア価格が付いて中古相場が高騰することはほぼ確実だと言われ、
非常に多くの転売ヤー達も購入を試みました。
ファッション以外のジャンルで言えば、ライブチケットの転売は度々問題になり、
世間を騒がしてきました。
基本的にはチケット入場時に顔認証を行うなどするような、転売を失くす動きが進む中、
あえて逆を進む新たなサービスとして、
2次流通販売マッチングサービスとして、「チケットキャンプ」というチケット売買サイトが勢いを増してきました。
このような2次流通を認める取り組みは、ファッションでも一つのマーケティング手法としてもあります。
「シュプリーム×ルイヴィトン」の販売方法は非常に限定的で、
元々シュプリームも新商品が発売されるたびに、たくさんのお客様がオープン開始前に並んでいて、
なかなか商品を購入できないという状態が続いているようですが、
その需要量に対して、商品を増やすなどの取り組みはあまりしていないように感じます。
結果的に中古市場でプレミア価格が付いていると、
その相場の高騰が話題になったり、それ自体がブランドイメージを高めることに繋がったりもします。
このようなマーケティングはやり方の一つとして、非常に有効になり得るもので、
このような手法を用いるブランドには今後も注目していきたいですね。